古いMeow12で、後輪の動きがやたらと渋い…
と、いう場合、まず疑うのは、リアブレーキです。ワイヤーを引きずぎて、常にブレーキがかかった状態になっていませんか?
もし、ブレーキを開放してもモーターが動かない、あるいは動きが重い、と言う場合、それはモーター内に水分が侵入あるいは気温の変化などで内部に結露が発生し、錆びてしまっている可能性が大です。
12インチのモーターの中身は驚くほどローテクで、磁石とコイルしか入っていない「ザ・モーター」という構成なので、開封して掃除してやれば、再び動くようになります。
作業時間の目安は、道具があれば1時間程度です。
必要な道具は、通常工具の他はスクレーパー、ハンマー、ワイヤブラシ、潤滑剤、バスコーク、オイルストーンです。
↑こちらは先日、修理依頼を受けたモーターです。 外観からわかる年季の入りようです。 稼働させずに放置していた期間が長い個体とのこと。モーターシャフトにレンチをかけて動かしてみても、微かに動くものの、見事に固着している様子。 では。開けていってみましょう。
六角レンチを使い、左右のすべてのボルトを取り外してください。
すべてのボルトを取り外したら
スクレーパーなどの薄い金属ヘラを差し込み、ハンマーで叩いてやると
接着材が取れて、カバーが浮いてきます。
合わせ面に傷をつけないよう、丁寧に作業してください。
カバーが外れました。内側に錆の粉がたくさん付着しています。
同じ手順で反対側のカバーも取り外してください。
このように、左右のカバーを外したあとは、ホイール側の部品と、内側の部品が磁力でくっついているだけの状態になります。
錆がぎっしり詰まっているのがわかりますね。
磁力でくっついているだけですので、ホイールを持って、カーペットなどで保護した床に押し付けると、簡単に中身が分離します。
あとはそれぞれのパーツをワイヤブラシでゴシゴシ掃除します。
ホイール側も
ゴシゴシ
↑ビフォー
↓アフター
せっかく掃除をしたので、軽く潤滑スプレーを吹きかけておきます。
カバーの内側もキレイにします。
再び組み立てる前に、カバーとの合わせ面に残った古い接着剤を除去。
オイルストーンで磨きます。
掃除が済んだら、合わせ面の油分は確実に拭き取ってください。
さて、再び合体をするのですが、マグネットがかなり強力なため、指を挟まないように注意してください。
カバーを取り付ける前に、シャフトのシール部に防水グリスを塗っておきます。
あとは、合わせ面にバスコークを塗布し
元通りに閉じて、ボルトでしめれば完了です。
ボルトは対角線状に少しずつ均等に締め込んでください。
最後に表にはみ出たコーキング材を拭き取ってください。
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