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  • 執筆者の写真ヨツバモト公式

WOOF雪上計画


始まりは雪国からの便り

雪国のお客様や、夏のスキー場のアクティビティとしてヨツバモトを導入いただいているお客様から時折リクエストをいただくことがあります。

……

「WOOFで雪の上を走れないかな?」

……

うーん。どうでしょう?

子供向けバイクだからスパイクは危険だし、あのタイヤサイズだとファットタイヤの選択肢もあまりありません。


キャタピラ? 現実的に考えて、無理でしょう…

大人のスノーバイクのように450ccくらいのモトクロッサーのパワーでなければ雪を進むことはできないとされています。 とてもとても750Wのモーターで動くとは思えません。 そもそも、WOOFのスイングアームに納まるサイズのキャタピラ(正しい呼び方ではありませんが、日本では定着しているのでこう呼びます)があるのか?




案外身近にキャタピラはあった

WOOFの再入荷コンテナやMeowⅡの入荷で忙しく、キャタピラのことは一旦頭から離れていたある日…グループ企業デイトナ社のHPを眺めていて目に付いたのは…

https://www.snowblower-daytona.jp/ このキャタピラ、小さそうですよね? 灯台下暗し。 身近なところにあるじゃないですか。 さっそく連絡を取り、パーツを借りてきて採寸

スプロケット部だけは独自設計が必要ですが、あとは手作りとあり合わせでなんとか形にはできそうです。 そして組みあがったのがコレ

フロントのスキーは簡易的なプラスキー。 キャタピラ内部のキャスターはヨツバサイクルの補助輪を加工して流用。 まともに動く保証がないので、できるだけ安上がりに試作を済ませたいところ。


さて… キャタピラは稼働するのか… 緊張しながらスロットルを回すと


キャタキャタキャタキャタ


ちょっとうるさいですが、回りましたキャタピラ。

ドキドキしながら事務所のフロアの上で乗ってみると

おお、おっさんを乗せたまま、案外力強く走行できてしまう!


あとはテストあるのみ

動くとわかったら雪上に連れ出したいのが人情。

しかし、今年は全国的に雪が少ないとのこと。 本業の開発の合間を縫って短期決戦。


まずは近場の長野県平谷村へGO。 モトクロスコース「フラットバレー」を管理している寺島林業さんのご協力で、テストエリアを確保していただきました。

まずはオトナが乗ってテストです。かなり固い圧雪で、思いのほかフツーに走行できてしまいました。 懸念していたのは、事務所のカーペットの上では試せなかった、フロントのソリでのコーナリング。ホントにこのソリで曲がれるのでしょうか?


はい。曲がれました。

フツーのバイクっぽいです。


そして予想どおり、簡易手作りの部品がガタガタになったので、きちんとした部品に置き換えてゆきます。


何度か平谷村に通い、数回の大人テストを経て安全を確認した後

キッズライダーにスイッチ。

大人が乗った時よりも、グッと動きがシャープです。

フカフカ雪は埋まってしまいますが、硬い雪なら普段のバイクと同じ感じで乗れるとコメントをもらいました。

そう。

フカフカだと、フロントのソリが沈んでしまうんですよね…

(写真の時は、比較的硬い雪でした) と、いうわけで、フロントのソリを大型化。

テストの舞台を白馬五竜スキー場さんに移します。


硬く締まった圧雪のエリアでは、じつに楽しくライディングできます。

大型化したソリのコーナリングも問題なし。


白馬特有の、深雪エリアに踏み込むと

やはり埋まっちゃいますね。

こういう場面での走行は想定していないので、まあ、いいんですが。



さらに翌週、同じく長野県の信濃町で、霊仙寺湖モーターパークを運営するPLEさんの管理する牧場跡地を使わせていただきました。



ここは終始フカフカで、もう、ライダーはずっと「押し」の状態。 こんなコンディションでテストをお願いしてしまい、ごめんなさい。 やはり、深雪は無理です。




そして最後は北海道札幌。

ダートバイクプラス札幌に併設されているジャッジメントパークでテストです。

スノーモービルで事前に慣らしたコースで、あるていど締まっています。

ただ、この日はこの時期の北海道としては異様に気温が高く表面の雪が溶けて柔らかくなってしまい、大幅にパワーロス。

もっと、「食いつく」キャタピラパターンが必要とわかりました。

試しにアルミ板で歯を追加。

推進力が増します。


↓こちらはエンジン110用のスノーユニット

やはり、このくらいイカついパターンのキャタピラが欲しいところです。

小さいキャタピラで、あるでしょうか?そんなの。



思い付きから始まって

駆け足で試作してみた、WOOFスノーユニット。 せっかくなので、命名してみました。 はい。 SNOWOOF

安直ですみません。



そんなテストの様子は


さて。

こんな道楽のようなプロジェクトを来期も続けていいのか? 続けていけるよう、みなさまに応援いただければ幸いです。 (もう、追加で部品は手配しちゃったけど)







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