WOOFは、エンジンバイクに比べるとシンプルとはいえ、それでも、オフロードバイクの仲間ですので、いろいろと注意すべき点もあります。
取扱説明書にも日常点検については記載してありますが、もう少し実状に即した項目も追加し、改めてご紹介いたします。
毎回見て欲しい項目
まずは、毎回の走行前、あるいは洗車後にみるべきポイントについてです。
1 空気圧
エアゲージを使って点検することをオススメしますが、無い場合は、手で押してグニャグニャではないことを確認してください。
空気圧の目安はオフロードで1.0~1.5kgf/㎠くらい。オンロードで2.0~2.5kgf/㎠くらいです。 体重の軽いライダーの場合や、トライアル仕様の場合は、もっと低い方が乗りやすいかと思います。
2 スポーク
スポーク、特に後輪のスポークは緩みやすいので、チェックしてください。
指でつまんでガタがあるようなら、ニップルを締めてあげてください。
ニップルレンチにはいくつかタイプはありますが、3.7mm(#13)に対応したレンチを使ってください。通常のスポーツサイクルのスポークニップルよりもサイズが大きい(そしてモーターサイクルのものよりも小さい)ので注意してください。
このような、いくつかのサイズに対応したレンチが便利です。
3 アクスルナット
アクスルナットの緩みをチェックしてください。 後輪のアクスルナットは特に振動等に晒されているので注意が必要です。
工場での組み立て時の指定締め付けトルクは70Nmです。写真のようにマーキングしておくと、緩んだ際にすぐに発見できます。
前輪のナットは、後輪に比べると緩むことは稀ですが、念のため、チェックしておくようにしてください。
4 ブレーキ
前後のブレーキがしっかりと効くか確認してください。
WOOFはワイヤー引きのディスクブレーキを採用しているため、油圧ブレーキのようにパッドが減ったらそのぶんを送り出すということができません。 ブレーキパッドが減ったぶんは、ワイヤーを調整する必要があります。
ワイヤーを調整し、しっかりと効く位置に合わせてください。
ワイヤーを調整しても効きがよくならない場合はパッドの交換時期です。特に、後輪側は
自転車規格のブレーキに電動モーターを組み合わせたことの弊害で、パッドが残っていても途中から効かなくなってしまいます(これについては今後改良予定です)。
5 スイングアームピボットボルト
スイングアームのピボット部のゴムカバーを取り外し、中のボルトの締まり具合をチェックします。
ここです
6ミリの六角レンチを挿入して、緩みがないか確認してください。ここが緩い場合、スイングアームにガタが発生します。
6 スロットル
スムーズに動くかチェックしてください。
砂を噛んでいたり、転倒により押し込まれている場合などに、動きが渋くなることがあります。
7 モーターケーブル
コネクターが抜けていないか確認してください。
時々チェックすべき項目
8 リアショック
車両を持ち上げた際に、後輪にガタがあると感じた場合、ほとんどの場合、ここかスイングアームピボットの緩みです。
上側は外装を外してボルトをチェックします。
下側はいつでもチェックできますね。
スプリングのプリロードのネジが緩い場合もありますので、きちんと締まっているか確認してください。
9 フロントフォーク
とくに洗車の多い車両は要チェックです。フロントサスペンションを押し引きして、スムーズに上下するか確認してください。
動きが硬い場合は内部に水分が混入し、錆が発生していることもあります。 フロントフォークの分解と清掃については、コチラをご参照ください。
10 モーター
後輪を宙に浮かせて、手で回してみてください。
ゴロゴロと違和感があったり、ジージーと異音がする場合は、分解清掃と注油(場合によってはギアの交換)が必要です。 モーターの分解清掃については、コチラをご参照ください。 11 バッテリー取り付け部
バッテリー端子(車体側、バッテリー側両方)をチェックし、泥などの付着があればブラシで清掃してください。
清掃する際、短絡して発火する危険があるため、絶対に金属のブラシを使用しないでください。
バッテリー側はもちろんですが、バッテリーを取り外したsh隊側も残留した電気が残っている場合もありますので、絶対に金属のブラシを使わないでください。 また、取り付けマウントのボルトの緩みも一緒にチェックしてください。
この車体では、小さなナットが1つ外れていました(このナットはあまり影響はありませんが)。
11 フットペグのEリング
フットペグの固定用のEリングが外れていないかチェックしてください。
以上の点が、日常的に点検すべき項目です。
保護者の方のサポートで、安全で楽しい親子バイクライフを!
Comments